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恍惚なる治療[改訂版]
第13章 俺に出来る事
身体を繋げたまま抱き合い、息を整える。
しばらくすると、柳川さんからキスをされ、口を開いた。
「ねえ、佐伯さん。今度一緒に料理しませんか?」
「一緒に?」
「はい。一緒に料理をしたら楽しいと思いますよ」
柳川さんと料理か…
2人でキッチンに並んで料理をするの楽しいだろうな…
「楽しそうですね…料理したいです…」
「約束ですね。それより、佐伯さん眠そうにしてますね。そろそろベッドに行きましょう」
柳川さんに手を引っ張られてベッドに向かい、裸のまま柳川さんと抱き合って目を瞑る。
シャワーは明日でいいか…
「今日のお弁当とても美味しかったです。また作ってくれますか?」
「はい。言ってもらえればいつでも…」
「その時はリクエストさせてもらいますね」
「はい…」
ぼんやりとした意識の中で柳川さんが何か呟いた…
「色んな料理を作りましょうね。他の人の味じゃなくて、僕の味を覚えて…」