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第1章 最後の課題は実行不可能？

「小春（こはる）さん、この夏休みは、自分に課題を出して、それをクリヤしなさい。これも、アイドルになるための試練です」
事務所の社長から、こんな達しを受け取った、中学生アイドルの小春。

小春は、小６のときにスカウトされ、アイドルになるべく、日夜努力してきた。
歌のレッスン、ダンスのレッスン、声のレッスン、そして体力づくり。
そして中２の９月に、いよいよプロとしてデビューすることが決まった。
しかし、事務所の社長は言った。
「プロの世界は、甘くありません。小春さんのような経験の少ない人には、非常につらいでしょう」
しょげ返る小春。
「そんな小春さんに、試練を与えます。自分に課題を出し、それをクリヤしなさい。その課題の基準ですが、１つに現在では実行不可能な内容であること、もう１つは一人では実行不可能な内容であること。この課題をクリヤできなければ、デビューは無しとします」

小春は、いろいろと課題を考えては、社長から不可とされた。
そしてついに、トンデモな内容の課題を考えついてしまった。
『か、考えたはいいが、これ、ムリでしょ？あたし、処女だし…。たとえ処女じゃなくても、複数の男子とヤるなんて…』
社長は、提出された課題案を見て、即ＯＫを出した。
その日の夕方に、小春のもとに、２か月分の避妊薬（ピル）が届いた。
その課題とは？
＜同じクラスの男子全員と、エッチをする＞
そのエッチには、社長の裁断により条件が２つ、付いた。
＜１　ラブラブエッチであること。２　生入れ中出しのこと＞
ラブラブかどうかの基準は、エッチの間に男子が１００回以上「好き」またはそれに類する言葉を発声したことで決める。
生入れ中出しは、映像を観察して判断される。
そのためにエッチは、録画録音をする。そのため、エッチの場所は小春の自宅（夏休み期間中、事務所が借りた一戸建てで生活してもらう）に指定される。

小春の同じクラスの男子は、計１５名。
夏休み４５日間で割り、ひとりにつき３日以内にエッチをしなければならない。しかもラブラブで、生入れ中出しで。
なお、これについて小春に少しだけ、アドバンテージがある。小春が、この１５人男子全員に好意を持っているということ。
しかし、事務所がひそかに調査したところによると、この１５人全員、彼女持ちあるいは好きな女子が他にいるとのこと。この情報は、小春には秘している。