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残像
第2章 薫風
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ゴールデンウィークも終わり、平凡な日常が戻ってきた。
<タラッタラ〜 タララララ〜>
突然、懐かしい着メロが鳴り出した。
もう、本当に忘れていた。
[アサコ、元気?俺、就職決まって、ここ離れる。今、アパート決めてきたとこ。]
私は、(そうなんだ。嬉しい。良かった。)と心から純粋にあの子の就職を喜んだ。
4年前、半年程、あの子と付き合った。付き合ったと言っても、手も握ってはいない。
映画観て、ファミレスの閉店まで話して、帰っても朝までメールして…そんな日々。
だけど、ある日突然、会えなくなった。
ずっとずっと、あの子は戻ってくるって信じてた。
他の人を愛しながら…
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