この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マスタード
第2章 想い出の店
何とかリサにバレないといいなと思っていたのだが、しっかりと抱き合っていたからリサは硬いモノの感触を確かめていたのだった。
「やっぱり分かっちゃった?」とバツが悪そうにしている奏がリサにはとっても可愛く見えた。
「バッチリ分かったよ。奏ちゃんも男なんだね」とリサはクスクスと笑う。
「ごめん、面目ない」と奏は深々と頭を下げる。
「謝ることないよ。嬉しかったし。でも、他の娘とそんなことしたら許さないよ」
「するワケないよ。リサちゃんだけが好きだ」
「本当?嬉しい」とリサは奏に寄りかかって身を任せた。
「今日はもう時間ないからキスまでね。また今度デートしてくれたら・・」
「きっと逢いにくるよ」奏はリサをギュッと抱きしめた。
「そういえば、晩ごはんはすっかりご馳走になっちゃったから、ちょっと余裕ができたんで、ちょっとお店に寄っていい?」
たこ焼き屋さんではおじちゃんたちの好意ですっかりご馳走になってしまったのだった。
「来てくれるの?嬉しい」とリサは小さな子供みたいにぴょんぴょんと跳びはねた。
「でも約束よ。デートとかのことは絶対にヒミツよ。ママそういうことにはスゴく厳しいから」
『愛』では店の女のコが客と個人的に逢ったり、プレゼントをもらったりするのは禁止で、ママはそういうことには厳格だ。
「そっか。じゃあ約束するよ、絶対にヒミツ」
何だか子供みたいだけど奏とリサは指切りをした。
人目に付かないように裏道から『愛』に向かって、近くでリサと別れると奏は少し遠回りをしてから店に行くことにした。
さっき別れたのに、リサを抱いて歩いているみたいにぬくもりが残っていた。
いつもは先輩たちに連れられているので、ひとりで『愛』に入るのはちょっと悪いことでもしているようでドキドキする。
おそるおそるドアを開けると、こっそり開けたのにチャリ~ンとお客さんが来たのを告げるベルが軽快に鳴った。
「いらっしゃいませ~。あら、天宮先生じゃない。今日はひとり?」とママが迎えてくれた。
ひとりだからカウンターに座ると、いつも座るボックス席には違うグループがいて、リサはそこで接客をしていた。
ざっと店内を見渡すと、一緒に来ている教員がいないのでホッとした。
そんな奏の様子を見てママはクスクスと笑った。
「リサに会いにこっそり来たんだ。みんなには内緒ね」
「やっぱり分かっちゃった?」とバツが悪そうにしている奏がリサにはとっても可愛く見えた。
「バッチリ分かったよ。奏ちゃんも男なんだね」とリサはクスクスと笑う。
「ごめん、面目ない」と奏は深々と頭を下げる。
「謝ることないよ。嬉しかったし。でも、他の娘とそんなことしたら許さないよ」
「するワケないよ。リサちゃんだけが好きだ」
「本当?嬉しい」とリサは奏に寄りかかって身を任せた。
「今日はもう時間ないからキスまでね。また今度デートしてくれたら・・」
「きっと逢いにくるよ」奏はリサをギュッと抱きしめた。
「そういえば、晩ごはんはすっかりご馳走になっちゃったから、ちょっと余裕ができたんで、ちょっとお店に寄っていい?」
たこ焼き屋さんではおじちゃんたちの好意ですっかりご馳走になってしまったのだった。
「来てくれるの?嬉しい」とリサは小さな子供みたいにぴょんぴょんと跳びはねた。
「でも約束よ。デートとかのことは絶対にヒミツよ。ママそういうことにはスゴく厳しいから」
『愛』では店の女のコが客と個人的に逢ったり、プレゼントをもらったりするのは禁止で、ママはそういうことには厳格だ。
「そっか。じゃあ約束するよ、絶対にヒミツ」
何だか子供みたいだけど奏とリサは指切りをした。
人目に付かないように裏道から『愛』に向かって、近くでリサと別れると奏は少し遠回りをしてから店に行くことにした。
さっき別れたのに、リサを抱いて歩いているみたいにぬくもりが残っていた。
いつもは先輩たちに連れられているので、ひとりで『愛』に入るのはちょっと悪いことでもしているようでドキドキする。
おそるおそるドアを開けると、こっそり開けたのにチャリ~ンとお客さんが来たのを告げるベルが軽快に鳴った。
「いらっしゃいませ~。あら、天宮先生じゃない。今日はひとり?」とママが迎えてくれた。
ひとりだからカウンターに座ると、いつも座るボックス席には違うグループがいて、リサはそこで接客をしていた。
ざっと店内を見渡すと、一緒に来ている教員がいないのでホッとした。
そんな奏の様子を見てママはクスクスと笑った。
「リサに会いにこっそり来たんだ。みんなには内緒ね」