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BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・

今、私の体を好きにできるのは紫苑だけだ。
エロスのちいママになった頃は、隙あらば相手を見つけて
一戦交えたことも何度かあった。
紫苑に報告したこともあれば、内緒にしたことも。
紫苑も、その頃は個人の自由だと、やきもちは焼きながらも止めたりはしなかった。
紫苑だって、今までのオンナに誘われていくこともあったのだから。
ただ、私は修とは関係しなくなった。彼には特別な気持ちがあったから。
年上女であることはおまけのようなもので、修はそれもひっくるめて
篠原梓という一人の女の体を欲しがった。
二人で重ねた回数を、私は単なる回数としか思っていなかったのだが、彼は違った。
10回目の記念の夜、それをわかっていなかった私をとがめ、
大切に思っていた事を口を尖らせ拗ねて見せていた、修。恋愛感情はもっていなくても、
二人の体が愛し合う事には意味がある、そう言って私に涙を流させた。

