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BAR・エロスは今も・・
第5章 美紅 マッチングは突然に
ゆっくりとカーテンを開け、二人のテーブルの前で膝をつき会計でいいかと確認した。
「交渉成立ですね?お二人とも今夜はうんと楽しい夜になるんじゃないですか?」
楽しい夜。確かに、楽しいセックスを味わえそうだ、と美紅は頬を赤らめた。
「紫苑さん、素敵な夜をプレゼントしてくれてありがとう。また来ますね。
ママさんにも報告しなきゃだし」
「お待ちしております。お客様も、またのお越しをお待ちしております」
美紅に続いて男にも声をかける。はい、と小さく頭を下げてから男は、
美紅の背中にそっと手を当て、次なる舞台への扉に向かうよう促した。
「じゃあ、行ってきます」
男のその挨拶に、紫苑は目じりを下げた。
「いってらっしゃい、官能の世界へ」
重い扉を開け、目的を同じくした男と女を送り出す。
風に乗って踊る枯れ葉の音を蹴散らすように、潤いにあふれた二人の足音は弾みながら、
紫苑の耳から遠ざかっていった。
「交渉成立ですね?お二人とも今夜はうんと楽しい夜になるんじゃないですか?」
楽しい夜。確かに、楽しいセックスを味わえそうだ、と美紅は頬を赤らめた。
「紫苑さん、素敵な夜をプレゼントしてくれてありがとう。また来ますね。
ママさんにも報告しなきゃだし」
「お待ちしております。お客様も、またのお越しをお待ちしております」
美紅に続いて男にも声をかける。はい、と小さく頭を下げてから男は、
美紅の背中にそっと手を当て、次なる舞台への扉に向かうよう促した。
「じゃあ、行ってきます」
男のその挨拶に、紫苑は目じりを下げた。
「いってらっしゃい、官能の世界へ」
重い扉を開け、目的を同じくした男と女を送り出す。
風に乗って踊る枯れ葉の音を蹴散らすように、潤いにあふれた二人の足音は弾みながら、
紫苑の耳から遠ざかっていった。