パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 気付かされた想い

「ごめんごめん。その様子だと調子戻ったみたいだね。どんなかなと思って」
そう言いながら自分のデスクへ向かう匠海くん。
どう返そうか、と思ったところにタイミングよく鷲宮主任がコーヒーの薫りと共に入ってきた。
「あ、おはようございます」
「おはよう。小橋、ちょうど良かったな。喜べ、俺が淹れたコーヒーだ。そろそろ来る頃だと思って３人分淹れたんだ」
ほら、と言いながら匠海くんにカップを手渡している。
クスクス笑いながらその光景を見ていると、「はい、池澤さん」とカップを手渡された。
「ありがとうございます」
いただきます、と呟いてからコクリと一口。
「…おいしい」
自分で淹れるものよりは少し濃いめだけど、気になるほどではない。
「意外とうまいですね、鷲宮主任…ね、唯衣ちゃん」
「うん、おいしいです。また是非」
「今度は池澤さんだけだな。小橋は失礼なこと言うからなー」
「何すかそれ」