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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い

「見ていい?ちょっとだけ。見るだけだから」
「どうぞ、ごゆっくり」
(ニットかぁ…3990円の30%引き…年明けたら50%以下になるはずだから我慢、と。あ~…アンサンブルのカーディガン…あると便利なんだよね。あ、あのケーブル編みのニットワンピ素敵…。60%引きは捨てがたいけど)
服を見るたびに目を奪われていてはキリがない。
また今度、と言い聞かせて通路で待たせっぱなしだった匠海くんのもとへ戻った。
「あれ、もういいの?」
「あんまり見ると欲しくなっちゃうから。もう十分」
「ははっ。言えてる。でも買いたいのないの?」
「んー…なくはないけど…」
そろそろ新しいバレッタが欲しいと思っていた頃だ。
「…こういうのは?似合うと思うよ」
匠海くんが手に取ったのは黒いレザーのリボンモチーフのバレッタ。ステッチが効いてて可愛い。
「んー…」
(可愛いけど、可愛くまとまり過ぎるの嫌なんだよね…)
「どうぞ、ごゆっくり」
(ニットかぁ…3990円の30%引き…年明けたら50%以下になるはずだから我慢、と。あ~…アンサンブルのカーディガン…あると便利なんだよね。あ、あのケーブル編みのニットワンピ素敵…。60%引きは捨てがたいけど)
服を見るたびに目を奪われていてはキリがない。
また今度、と言い聞かせて通路で待たせっぱなしだった匠海くんのもとへ戻った。
「あれ、もういいの?」
「あんまり見ると欲しくなっちゃうから。もう十分」
「ははっ。言えてる。でも買いたいのないの?」
「んー…なくはないけど…」
そろそろ新しいバレッタが欲しいと思っていた頃だ。
「…こういうのは?似合うと思うよ」
匠海くんが手に取ったのは黒いレザーのリボンモチーフのバレッタ。ステッチが効いてて可愛い。
「んー…」
(可愛いけど、可愛くまとまり過ぎるの嫌なんだよね…)

