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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い
「ま、いいけど。じゃ行こっか」
冗談めかして言ったつもりがサラリと流され、ごく自然に手を取られた。
「晴れて良かったね、今日」
「ま、風は冷たいけどね」
「あはは」
歩きながら、ふと浮かんだ疑問を聞いてみる。
「…ねぇ、匠海くん。どこ連れてってくれるの?」
「ガーデンプレイス。定番だけどね。いろいろ見れるからいいかなぁと」
イルミネーションが有名な所だ。
いけない、口元が緩む。
迷惑をかけた埋め合わせだけど、クリスマスは関係ないと思いながらも、一人でこの日を過ごすのはやはり切ないものがある。
「混んでるかもね。休日だし」
「…覚悟はしてるけど。唯衣ちゃん人混み苦手?」
「平気。ある程度はね」
東口から動く歩道に乗って、5分ほどで目的地に到着した。

予想通りの人混み。
私の目を奪ったのはそこかしこにある“sale”のポスター。
セールしてる…!
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