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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い

…さて、どうしようか。
チラリと匠海くんに視線を向ける。
「鏡で見てみたら?」
「…うん、そうする」
色が綺麗なのはエメラルドグリーン。ちょっと背伸びした感はあるけど。
サーモンピンクも捨てがたい。鮮やかな色だから子どもっぽくはないはずだ。
悩んだ時は両方買うべきだって何かの本で読んだ気がする。
「うーん…」
「唯衣ちゃんさ、実はピンク好きでしょ」
「えっ」
「ボールペンと携帯マグの色」
いたずらな笑みを浮かべる匠海くん。
気づかれてたか…。
身に付けるものは敬遠してたけど、普段使う身の回りの分には問題ないからと自分で理屈をつけていたのだ。
「ね、変じゃない?」
「お似合いですよ。お姫様」
匠海くんが女の子を褒めるときの常套句。
分かるのは嘘は言ってないってことだけ。
「よし、お会計してくる」
悩みに悩んだけど、その分いい買い物ができた。
チラリと匠海くんに視線を向ける。
「鏡で見てみたら?」
「…うん、そうする」
色が綺麗なのはエメラルドグリーン。ちょっと背伸びした感はあるけど。
サーモンピンクも捨てがたい。鮮やかな色だから子どもっぽくはないはずだ。
悩んだ時は両方買うべきだって何かの本で読んだ気がする。
「うーん…」
「唯衣ちゃんさ、実はピンク好きでしょ」
「えっ」
「ボールペンと携帯マグの色」
いたずらな笑みを浮かべる匠海くん。
気づかれてたか…。
身に付けるものは敬遠してたけど、普段使う身の回りの分には問題ないからと自分で理屈をつけていたのだ。
「ね、変じゃない?」
「お似合いですよ。お姫様」
匠海くんが女の子を褒めるときの常套句。
分かるのは嘘は言ってないってことだけ。
「よし、お会計してくる」
悩みに悩んだけど、その分いい買い物ができた。

