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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「ははっ、二人が付き合ったらおもしろいだろうなぁ。俺には奥さんいるからね、残念」
「鷲宮主任まで何言ってるんですか~…冗談やめてください…」
後半部分はきっと言葉のアヤだろう。
「…俺一服してきますね。ごちそうさま」
そう言って私に空になったカップを手渡すと、匠海くんは喫煙室へ向かった。
「すみません、大きな声出しちゃって」
「いや、ちょっと意外だったけどね。どちらかと言うとおとなしい印象だったし…悪い意味じゃなくて。あ、ごちそうさま」
「どういたしまして」とカップを受け取ると、片付けのためフロアを出ようとしたところで呼び止められた。
「そうだ、池澤さん」
「はい」
「…10時から会議だから、第1会議室に資料の準備頼むよ」
「了解です」
そろそろ始業10分前。
廊下がざわついてきた頃だ。
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