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教えて、あなたのキモチ
第2章 商談のお供
土曜日。
いつもならばゆっくり寝ていられるのに、普段と変わらない時間に起床する。
(あ~…眠い…)
あくびをしながら、洗面台に向かった。
ぼーっとした頭で蛇口をひねる。
何の気なしに手を水流に差し出したら…
「ぎゃっ」
冷たい水に色気のない叫び声が出てしまう。
色気のある叫び声ってどんなのか分からないけど。
いつもなら温水の蛇口をひねるのだが、ぼーっとしていたせいでどうやら冷水の方をひねったらしい。
おかげですっかり目が覚めた。
朝食を済ませた後、ブラウスを手に考える。
(休日だし…私服でいいんだったよね)
クローゼットから紺のアーガイル模様のカーディガンと、ツイードのグレーのタイトスカートを取り出し、無難にまとめると、会社に向かった。休日のため、平日のようなざわつき感はない。しんと静まりかえった会社の入り口で、無人の機械に目が止まった。
音声付き自動案内機。この導入に伴い『受付嬢は廃止』となり、私は総務部へ異動となった。
いつもならばゆっくり寝ていられるのに、普段と変わらない時間に起床する。
(あ~…眠い…)
あくびをしながら、洗面台に向かった。
ぼーっとした頭で蛇口をひねる。
何の気なしに手を水流に差し出したら…
「ぎゃっ」
冷たい水に色気のない叫び声が出てしまう。
色気のある叫び声ってどんなのか分からないけど。
いつもなら温水の蛇口をひねるのだが、ぼーっとしていたせいでどうやら冷水の方をひねったらしい。
おかげですっかり目が覚めた。
朝食を済ませた後、ブラウスを手に考える。
(休日だし…私服でいいんだったよね)
クローゼットから紺のアーガイル模様のカーディガンと、ツイードのグレーのタイトスカートを取り出し、無難にまとめると、会社に向かった。休日のため、平日のようなざわつき感はない。しんと静まりかえった会社の入り口で、無人の機械に目が止まった。
音声付き自動案内機。この導入に伴い『受付嬢は廃止』となり、私は総務部へ異動となった。