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教えて、あなたのキモチ
第2章 商談のお供
『考えてみれば商談だから男と一緒なのは当たり前か…ま、何かあったら報告待ってるわ。佳音には私から言っとくね』
「ちょ、美和…何かって何も起こらないから」
『照れない照れない。何かあった方がおもしろいじゃないのよ。じゃあ、おやすみ~』
「…っ」
こっちから反論する前に通話は切れてしまっていた。
口がすべって余計な一言を…!!
美和はモテる故か男女のそういう方面に聡いというか…勘が働きやすい。
それがまたよく当たるのだ。
佳音―穂積佳音とは、大学入学後に始めた喫茶店のバイトで知り合った。同い年かつシフトがよく一緒になることもあって意気投合し、美和に『面白い子がいる』と紹介したら『あーーー!!!!』というパターン。
実は美和と佳音は中学時代の同級生。
同じクラスだったのに、別々の所に進学したためか高校時代は全く連絡を取り合っていなかったらしい。
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