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教えて、あなたのキモチ
第2章 商談のお供
「あぁ…小さな木材を接着して作られたものだ。太い梁とか柱だとどうしても口径の大きい木が必要になるだろう?」
「はい」
「その代わりに用いられるのが集成材。木の反りや狂いが出にくくて、強度が安定している。後は割れにくいという利点もある」
「へぇ…」
「まぁ集成材は白河建商の下請けが作ってるから…仕入れ自体は丸太だろうな」
「丸太の状態でも輸入なら安価ですよね?建てるのは施工業者ですけど、実質評価するのって…」
「「エンドユーザー」」
声がピタリと重なった。
「…エンドユーザーの声って仕入れ元に届かないんでしょうか?」
眞鍋さんのパソコンを操る手が止まる。続きを促すように視線を向けられた。
「白河建商さんにとってのエンドユーザーは施工業者ですよね。国有の杉とか檜だと香りは良いけどどうしても高くなるし、海外の木材でも使うってことはバイヤーの目利きがいいから、かななんて思って」
眞鍋さんの手は止まったままだ。
「はい」
「その代わりに用いられるのが集成材。木の反りや狂いが出にくくて、強度が安定している。後は割れにくいという利点もある」
「へぇ…」
「まぁ集成材は白河建商の下請けが作ってるから…仕入れ自体は丸太だろうな」
「丸太の状態でも輸入なら安価ですよね?建てるのは施工業者ですけど、実質評価するのって…」
「「エンドユーザー」」
声がピタリと重なった。
「…エンドユーザーの声って仕入れ元に届かないんでしょうか?」
眞鍋さんのパソコンを操る手が止まる。続きを促すように視線を向けられた。
「白河建商さんにとってのエンドユーザーは施工業者ですよね。国有の杉とか檜だと香りは良いけどどうしても高くなるし、海外の木材でも使うってことはバイヤーの目利きがいいから、かななんて思って」
眞鍋さんの手は止まったままだ。