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教えて、あなたのキモチ
第3章 思いがけぬ再会
「…じゃあね」
「唯衣」
名前を呼ばれても振り返る気はなかった。
「元気でな」
背中でそれを聞いて、秀一のマンションを後にした。
ショックだったのは、浮気されていた事実と、それを見抜けなかったこと。
未熟な自分に腹が立った。
気づけよって。
物分かりがいいなんて、皮肉られたって嬉しくない。
『別れてくれ』って決定打を言わないなんてズルい。
挙げ句の果てに『元気でな』謝罪?詫びたつもり?…確かめてもどうにもならない。
真意はどうあれ、秀一の気持ちは私から離れてる。
浮気相手に本気になった。
情けなくて、やるせなくて。
帰ってから美和と佳音にメールした。
すぐに駆けつけて来てくれた二人は、自分のことのようにすごく怒ってくれて―…。
秀一の前で流せなかった涙が、やっと堰を切ったように溢れ出した。
「唯衣」
名前を呼ばれても振り返る気はなかった。
「元気でな」
背中でそれを聞いて、秀一のマンションを後にした。
ショックだったのは、浮気されていた事実と、それを見抜けなかったこと。
未熟な自分に腹が立った。
気づけよって。
物分かりがいいなんて、皮肉られたって嬉しくない。
『別れてくれ』って決定打を言わないなんてズルい。
挙げ句の果てに『元気でな』謝罪?詫びたつもり?…確かめてもどうにもならない。
真意はどうあれ、秀一の気持ちは私から離れてる。
浮気相手に本気になった。
情けなくて、やるせなくて。
帰ってから美和と佳音にメールした。
すぐに駆けつけて来てくれた二人は、自分のことのようにすごく怒ってくれて―…。
秀一の前で流せなかった涙が、やっと堰を切ったように溢れ出した。