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第1章 まさかの

おはようございます！


楓の挨拶が響いた。


おはよう。
これは元気のいい新人さんだね。
今日からよろしく。


事務所にいた数人から挨拶が返ってくる。


…あれ？


楓は少し違和感を覚えた。
女性のための会社という割に
社員の多くは男性なのである。


…まあ、女性のためっていっても
男性目線だって必要だものね。


なんとなく納得していると
スラリと長い脚が魅力的な女性が近付いてきた。


あなたが二階堂さんね。
私は宮野杏奈。
よろしくね。
ロッカーに案内するわ。
制服も渡さなきゃね。


杏奈と名乗る女性の制服を見てギョッとする。
短いのだ。スカートが。とにかく。

困惑している楓をよそに
杏奈はスタスタと歩いていってしまう。

楓は慌てて後をついていった。