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サイドストーリー10
第6章 出会いは必然に

「陽菜、でんわしたんだ、けど」
「あ!ごめんね!料理作るのって慣れてなくて!
台所から目が離せなかった~!」
完璧じゃない料理は、それでも一生懸命作ったんだろうことが分かって
「これ、どうした?」
と聞いてみれば
「今日はさ?オリンピックでいい種目がやるじゃん?
午後早退してきちゃった!有給もたくさん残ってるし!」
「へ、ぇ」
「そうしたら大川さん出かけてるしさ」
「・・・・」
「たまには私が作ろうと思ったのよ!」
「そっか」
確かに部屋の涼しさは10分20分前に帰ってきた涼しさではなくて
「一緒に見よう!」
そう言ってビールのプルトップを開ける。
仕事での失敗や上手くいかなかった俺を
好きな女には見せたくない。
それでもきっと陽菜には気づかれてしまうんだ。
ビールを飲みながら、二人で久しぶりにゆっくりとテレビを見て
オリンピックを一緒に観戦して
陽菜の料理をほめて、からかって
このオンナと一緒にいられてよかったと思う。
俺にはこのオンナが必要なんだと心から思う。
応援に疲れて、二人でソファーで寄り添いながらメダル授与を静かにみる。
「あ!ごめんね!料理作るのって慣れてなくて!
台所から目が離せなかった~!」
完璧じゃない料理は、それでも一生懸命作ったんだろうことが分かって
「これ、どうした?」
と聞いてみれば
「今日はさ?オリンピックでいい種目がやるじゃん?
午後早退してきちゃった!有給もたくさん残ってるし!」
「へ、ぇ」
「そうしたら大川さん出かけてるしさ」
「・・・・」
「たまには私が作ろうと思ったのよ!」
「そっか」
確かに部屋の涼しさは10分20分前に帰ってきた涼しさではなくて
「一緒に見よう!」
そう言ってビールのプルトップを開ける。
仕事での失敗や上手くいかなかった俺を
好きな女には見せたくない。
それでもきっと陽菜には気づかれてしまうんだ。
ビールを飲みながら、二人で久しぶりにゆっくりとテレビを見て
オリンピックを一緒に観戦して
陽菜の料理をほめて、からかって
このオンナと一緒にいられてよかったと思う。
俺にはこのオンナが必要なんだと心から思う。
応援に疲れて、二人でソファーで寄り添いながらメダル授与を静かにみる。

