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サイドストーリー10
第2章 あなた~you~

「俺も!俺も礼拝に行きたい!」
宗教なんかこれっぽっちも信じてやしないのに。
俺の人生で「クリスマス礼拝」なんて行ったことも興味もなかったのに。
今この瞬間からどうしても行きたい場所になった。
「もちろんどなたでも。でも岡部先輩退屈じゃないですか?」
「いや。行きたい!乃恵と一緒にクリスマス礼拝に行きたい!」
そんな俺に乃恵は呆れるでもなくにっこり笑って鞄から分厚い本を取り出した。
それをパラパラとめくり、あるページにスピンをはさんだ。
「ではご一緒しましょう」
「おぅ!」
「讃美歌は95番と112番をうたうので覚えてきてくださいね!」
「え・・・」
「メロディーがわからなければ、大学のピアノで私が教えます」
「(マジで?)・・・」
俺は手渡された讃美歌の本をじっと見つめた。
「では、岡部先輩ごきげんよう」
宗教なんかこれっぽっちも信じてやしないのに。
俺の人生で「クリスマス礼拝」なんて行ったことも興味もなかったのに。
今この瞬間からどうしても行きたい場所になった。
「もちろんどなたでも。でも岡部先輩退屈じゃないですか?」
「いや。行きたい!乃恵と一緒にクリスマス礼拝に行きたい!」
そんな俺に乃恵は呆れるでもなくにっこり笑って鞄から分厚い本を取り出した。
それをパラパラとめくり、あるページにスピンをはさんだ。
「ではご一緒しましょう」
「おぅ!」
「讃美歌は95番と112番をうたうので覚えてきてくださいね!」
「え・・・」
「メロディーがわからなければ、大学のピアノで私が教えます」
「(マジで?)・・・」
俺は手渡された讃美歌の本をじっと見つめた。
「では、岡部先輩ごきげんよう」

