この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
blossom
第2章 Love1:ハジメテの男
「はぁ。久しぶりにこんなに笑ったかも。
もう顔が筋肉痛だー」
ほっぺをマッサージしながら山根くんの方を向く。
「だいぶ顔赤いけど、大丈夫?」
「本当に?恥ずかしいな💧」
すっと自然な素振りで私の手首を掴んで、脈を計り始めた。
「ずるいよな、医者ってだけで触り放題かよ」
「うるさい、ちょっと静かに」
私の体温よりも少し低い山根くんの指先に触れられて、きっと脈は乱れてたはずだ。
「大丈夫みたいだ、でも、ほどほどにな」
「うん、ありがと」
テーブルの下に手を下ろすと、山根くんの指が私の手の上に重なった。
びっくりして顔を見上げても、知らん顔して河合くんと冗談を言い合ってる。
(気づいてないのかな…?)
手を引こうとすると、ギュッと掴まれた。
一気に顔が熱くなる。
恥ずかしくって、誰かに見られていないかとキョロキョロ周りを見てしまう。
一向に手を離してくれる気配がないので、左手でグラスを持ってお酒を喉に流し込んだ。
ふとこっちを見たいたずらっ子の笑顔に、胸がぎゅっと締めつけられた。
(やばい…)
何がやばいのか分からないけど、とにかくこのままじゃやばい。頭の中で消防車みたいなサイレンが鳴る。
「ちょっと…お手洗いに…」
「おぉ、行っトイレー」
河合くんの親父ギャグに笑いながら、山根くんの後ろを通って席を離れた。
みんなから見えないところまで進んでから、ふぅぅ…っと深く深呼吸する。
胸が…苦しい。
これじゃまるで、女の子みたいだ。
もう顔が筋肉痛だー」
ほっぺをマッサージしながら山根くんの方を向く。
「だいぶ顔赤いけど、大丈夫?」
「本当に?恥ずかしいな💧」
すっと自然な素振りで私の手首を掴んで、脈を計り始めた。
「ずるいよな、医者ってだけで触り放題かよ」
「うるさい、ちょっと静かに」
私の体温よりも少し低い山根くんの指先に触れられて、きっと脈は乱れてたはずだ。
「大丈夫みたいだ、でも、ほどほどにな」
「うん、ありがと」
テーブルの下に手を下ろすと、山根くんの指が私の手の上に重なった。
びっくりして顔を見上げても、知らん顔して河合くんと冗談を言い合ってる。
(気づいてないのかな…?)
手を引こうとすると、ギュッと掴まれた。
一気に顔が熱くなる。
恥ずかしくって、誰かに見られていないかとキョロキョロ周りを見てしまう。
一向に手を離してくれる気配がないので、左手でグラスを持ってお酒を喉に流し込んだ。
ふとこっちを見たいたずらっ子の笑顔に、胸がぎゅっと締めつけられた。
(やばい…)
何がやばいのか分からないけど、とにかくこのままじゃやばい。頭の中で消防車みたいなサイレンが鳴る。
「ちょっと…お手洗いに…」
「おぉ、行っトイレー」
河合くんの親父ギャグに笑いながら、山根くんの後ろを通って席を離れた。
みんなから見えないところまで進んでから、ふぅぅ…っと深く深呼吸する。
胸が…苦しい。
これじゃまるで、女の子みたいだ。