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blossom
第2章 Love1:ハジメテの男
ガラガラガラと小さなお店の戸を開けると、既にだいぶ酔っているような大きな笑い声が聞こえた。
「おっ、山根到着だ!」
「山根くーん、待ってたよー」
「遅いよ、山根ー」
「山根が女連れてきたぞ」
「誰だ?再婚相手か??」
山根くんの背中から一歩外へ出て、みんなの顔を見る。見覚えのある顔ばかりで、嬉しくなる。
「え…オレ知ってるぞ、この人…」
「さくら?さくらじゃない??」
「宮野か!まじ?」
「えぇっ、まさかまだ二人続いてたの?」
「宮野ー、久しぶりー!!」
あの頃の空気感がそのまま蘇ってくる。
「ご無沙汰…してます」
「うは、変わんないなぁ、宮野」
「宮野、こっち入りな」
山根くんが促したところに座ると、そのまま山根くんも私の隣に座った。掘りごたつ式の席で、自然と山根くんとの距離も近くなる。
ひとしきりみんなとしゃべり終わった頃、目の前に座っている河合くんがうんうんと頷きながら言った。
「やっぱりお前ら二人はお似合いだよなぁ」
「だろ?俺も改めてそう思うんだよ、な?」
山根くんが私の肩をギュッと掴んで抱き寄せた。一気に顔が熱くなる。
「でも、残念ながら人妻なんだなぁ」
左隣に座っていた京子ちゃんが私の左手首を持ち上げて、河合くんに私の結婚指輪を見せつけた。
「人妻…それはそれでまたヨキカナ…」
「出た!バカ男子」
「男って三十過ぎてもバカのままね」
みんなで笑っていたけれど、山根くんに抱かれた肩はまだ熱を持ったままだった。
「おっ、山根到着だ!」
「山根くーん、待ってたよー」
「遅いよ、山根ー」
「山根が女連れてきたぞ」
「誰だ?再婚相手か??」
山根くんの背中から一歩外へ出て、みんなの顔を見る。見覚えのある顔ばかりで、嬉しくなる。
「え…オレ知ってるぞ、この人…」
「さくら?さくらじゃない??」
「宮野か!まじ?」
「えぇっ、まさかまだ二人続いてたの?」
「宮野ー、久しぶりー!!」
あの頃の空気感がそのまま蘇ってくる。
「ご無沙汰…してます」
「うは、変わんないなぁ、宮野」
「宮野、こっち入りな」
山根くんが促したところに座ると、そのまま山根くんも私の隣に座った。掘りごたつ式の席で、自然と山根くんとの距離も近くなる。
ひとしきりみんなとしゃべり終わった頃、目の前に座っている河合くんがうんうんと頷きながら言った。
「やっぱりお前ら二人はお似合いだよなぁ」
「だろ?俺も改めてそう思うんだよ、な?」
山根くんが私の肩をギュッと掴んで抱き寄せた。一気に顔が熱くなる。
「でも、残念ながら人妻なんだなぁ」
左隣に座っていた京子ちゃんが私の左手首を持ち上げて、河合くんに私の結婚指輪を見せつけた。
「人妻…それはそれでまたヨキカナ…」
「出た!バカ男子」
「男って三十過ぎてもバカのままね」
みんなで笑っていたけれど、山根くんに抱かれた肩はまだ熱を持ったままだった。