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blossom
第6章 Love5:入れない男
最後にもう一度舌を啜りあってから別れる。



あなたにもっと気持ちよくなって欲しい、と冴島さんは言った。更なる快感なんてあるのだろうか…

気持ちよすぎて意識が遠くなったのなんて初めてだったし、おしっこまで漏らしてしまった。今日よりももっと気持ちよくなってしまったら…私はどうなるんだろう。怖さを感じる。


でも…全く興味がない…訳でもないけれど、二つ返事でYESとは言えなかった。


出張が続くのでしばらく会えなくなるそうだ。次に会えるのは二ヶ月半後。
その頃には舌が恋しくなっているだろう。待ちきれなくて佐野くんで紛らわせてしまうだろうか。
冴島さんに忘れられてしまわないだろうか。




せっかく着せてもらったピンクの下着を脱いでしまうのが惜しい。今度のショーツはレース部分の面積が極端に狭い。甘めのデザインではあるが、しっかりセクシーだと思う。


シャワーで身体を洗ったのに、まだなんとなく冴島さんに包まれているような気がする。慈しむように、ときに責めるように塗りこまれる唾液が、私の体内に染み込んだのかもしれない。

だったら嬉しいな。



いつも通りの下着を身につけ、ママの私に戻る。

カレンダーの二ヶ月半後の約束の日に小さく星を描いた。その日の朝、私から電話することになっていた。
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