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blossom
第8章 Love7:嫉妬する男
シャワーを浴びに行ったようだ。
私は時間を置いて洗面所に向かう。シャワーを浴びているうちに、お化粧をしてしまおうと思ったのだ。
流れ続けるシャワーの水音の中に、規則的な音が聞こえる。
パシャパシャパシャ…
シルエットも同じ動きをしているように見える。
そしてそれが止まるとシャンプーを始めたようだった。
佐野くんの動きと重なり、ピンとくる。
自分でしていた?まさかお風呂で??
夫も男だ。
いつかどこかで処理しているかもしれないとは思っていた。薄いドア越しにそれを知ることになるとは思っていなかったけれど。
ドライヤーで髪を乾かしている夫に声をかける。
「私、もう行くね」
「あぁ、行ってらっしゃい」
「パパも行ってらっしゃい」
玄関のドアを閉めてふぅぅっと息を吐く。
どんよりとした雲を見て自転車を諦めた。
Honeysのキッチンには佐野くんがいたけれど、目も合わせず必要以上の言葉もかわさずに仕事を終えた。
シフトは全員が確認できるし、どうしたって避けることはできない。でも私にはもうその気はないということを態度で示さなければいけなかった。
私は時間を置いて洗面所に向かう。シャワーを浴びているうちに、お化粧をしてしまおうと思ったのだ。
流れ続けるシャワーの水音の中に、規則的な音が聞こえる。
パシャパシャパシャ…
シルエットも同じ動きをしているように見える。
そしてそれが止まるとシャンプーを始めたようだった。
佐野くんの動きと重なり、ピンとくる。
自分でしていた?まさかお風呂で??
夫も男だ。
いつかどこかで処理しているかもしれないとは思っていた。薄いドア越しにそれを知ることになるとは思っていなかったけれど。
ドライヤーで髪を乾かしている夫に声をかける。
「私、もう行くね」
「あぁ、行ってらっしゃい」
「パパも行ってらっしゃい」
玄関のドアを閉めてふぅぅっと息を吐く。
どんよりとした雲を見て自転車を諦めた。
Honeysのキッチンには佐野くんがいたけれど、目も合わせず必要以上の言葉もかわさずに仕事を終えた。
シフトは全員が確認できるし、どうしたって避けることはできない。でも私にはもうその気はないということを態度で示さなければいけなかった。