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第9章 Love８：心開かせる男

［ 欲しがってる人がいると分かると、改めて価値を見直す気になるのかもね。］

［ そうそう、その時なんだけど。夫がシャワー浴びながら、多分自分で処理してたんだよね…］

［ 分かるよ。私もお風呂でしたことあるから。］

［ 自分でするの？］

［ セックスレスですから。しないの？］

［ したことない…］

［ してみたら？］

［ 虚しくならない？］

［ 虚しさ？ないよ。仕事みたいなもんかな。］

［ 仕事？？変なの］

［ 男は定期的に出さないとね。頻度はだいぶ減ったけど。］

［ 私、女だよ？］

［ 知ってるよ。私の話。］

［ え？カウンセラーって、男なの？］

［ そうだけど？え？知らなかった？］

［ 女の人だと思ってた］


男の人相手になんて話をしてしまったんだろう。
深夜二時にパニックになる。

［ なんか…ごめんね］

［ いえ、こちらこそ、すみません…］

［ 急によそよそしい笑］

［ パニックで…］

［ 男も女も関係ないよ。私たちは悩みを共有できる友達だ。］

［ うん、そうだね］
そうは言うもののまだ頭がおいついてない。

［ 男だと分かると口数が減るのは、シャイだからじゃないよね？チェリーの中に、男にいいように見られたい気持ちがあるでしょ？］