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blossom
第9章 Love8:心開かせる男
そう。私は…何も知らなかった。
陸人がその話をして以来、夫が頻繁に私のスマホをチェックしていることも、日中私が家から出かけていないかお風呂の中で陸人に聞いていることも…
私はこれまでずっとスマホにはロックをかけていなかった。やましさが無かったのはもちろんだが、誰かに覗かれるなど毛頭疑っていなかったからだ。
カウンセラーとのやり取りはサイトの中のメッセージを使っていたし、冴島さんや佐野くんともスマホでの連絡はとっていなかったから、見られて困るようなものはなかった。
後になって思えば、下着の引き出しに違和感を感じることが何度かあった。ぐちゃぐちゃにされている訳でもなく、順番を変えられている訳でもないのだけれど、なぜか自分がしまった時とは違っているような…。
私がキッチンにいると、近づいて匂いを嗅がれたような気がすることもあったけれど、それ以上はなにも無かったので、取り立ててどうこうはしなかった。
まさか、洗濯物の中から私の下着を取り出して、男の影がないかチェックされてるとは夢にも思わなかった。
物静かで知的でいつも冷静な夫が、私の下着の匂いを嗅ぎ、舐めては自慰をしていたとは。
陸人がその話をして以来、夫が頻繁に私のスマホをチェックしていることも、日中私が家から出かけていないかお風呂の中で陸人に聞いていることも…
私はこれまでずっとスマホにはロックをかけていなかった。やましさが無かったのはもちろんだが、誰かに覗かれるなど毛頭疑っていなかったからだ。
カウンセラーとのやり取りはサイトの中のメッセージを使っていたし、冴島さんや佐野くんともスマホでの連絡はとっていなかったから、見られて困るようなものはなかった。
後になって思えば、下着の引き出しに違和感を感じることが何度かあった。ぐちゃぐちゃにされている訳でもなく、順番を変えられている訳でもないのだけれど、なぜか自分がしまった時とは違っているような…。
私がキッチンにいると、近づいて匂いを嗅がれたような気がすることもあったけれど、それ以上はなにも無かったので、取り立ててどうこうはしなかった。
まさか、洗濯物の中から私の下着を取り出して、男の影がないかチェックされてるとは夢にも思わなかった。
物静かで知的でいつも冷静な夫が、私の下着の匂いを嗅ぎ、舐めては自慰をしていたとは。