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blossom
第12章 Love11:共有する男
私の身体は火照ったままだったけれど、心は満たされていた。
裸のままだった冴島さんがバスルームへ行ってタオルを巻いてきてしまった。
(もっと裸の冴島さんを見ていたかったのに…)
ソファに横になったまま、冴島さんのことを目で追いかける。
冷蔵庫の中に入れていた紙袋の中身をせっせとテーブルに並べてくれた。フルーツが載った可愛いゼリーが何種類もある。
「さくらさんがどれから選ぶのか、知りたいな」
「まずは…これかな?」
ルビーみたいに真っ赤なイチゴののったゼリー。
「食べさせてもいい?」
ティースプーンですくったフルフルのゼリーを寝たままの私の口に運んでくる。
「あーん…」
「こんな行儀の悪いこと…」
もし同じことを子供がしたら絶対に叱る。下着姿で寝転んでデザートだなんてありえない。
鼻を抜けていくいちごの風味と、口の中に広がる幸せな甘さ。のっていたいちごも、こんな時期なのにしっかり甘かった。
「次はどれがいいです?」
「え…まだ途中なのに」
「いいから次は?」
「マンゴー…かな?美味しそう」
「はい、あーん…」
口の中に新たな風味が広がった瞬間、冴島さんの舌がニュルンと入ってきた。
ゼリーを二人の舌で弄びながら、その熱で溶かしていく。
裸のままだった冴島さんがバスルームへ行ってタオルを巻いてきてしまった。
(もっと裸の冴島さんを見ていたかったのに…)
ソファに横になったまま、冴島さんのことを目で追いかける。
冷蔵庫の中に入れていた紙袋の中身をせっせとテーブルに並べてくれた。フルーツが載った可愛いゼリーが何種類もある。
「さくらさんがどれから選ぶのか、知りたいな」
「まずは…これかな?」
ルビーみたいに真っ赤なイチゴののったゼリー。
「食べさせてもいい?」
ティースプーンですくったフルフルのゼリーを寝たままの私の口に運んでくる。
「あーん…」
「こんな行儀の悪いこと…」
もし同じことを子供がしたら絶対に叱る。下着姿で寝転んでデザートだなんてありえない。
鼻を抜けていくいちごの風味と、口の中に広がる幸せな甘さ。のっていたいちごも、こんな時期なのにしっかり甘かった。
「次はどれがいいです?」
「え…まだ途中なのに」
「いいから次は?」
「マンゴー…かな?美味しそう」
「はい、あーん…」
口の中に新たな風味が広がった瞬間、冴島さんの舌がニュルンと入ってきた。
ゼリーを二人の舌で弄びながら、その熱で溶かしていく。