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blossom
第13章 Love12:愛する男
起こしてしまったかと思ったけれど、寝息は規則正しいままだった。

抱きしめられた胸に唇を当て、背中に手を回す。
嫌という程イカされた身体が、性懲りも無くまた欲しがり始めてしまう。

明るくなり始めた窓の外に急かされるように、冴島さんの乳首に吸いついた。男の乳首も感じると硬くなることを知った私は、男性器と同じくらい乳首も愛おしく感じるようになった。

舌の腹でベッタリと舐めあげたり、唇で強く吸ったり、舌先で弾いたり…昨日の夜、私の全身に与えられた様々な感触を冴島さんの乳首に再現してみる。

「…さくら…さん?」

寝起きの少し掠れた声がセクシーだ。

顔を上げると少し身体を起こした冴島さんの唇が近づいてきた。私は目を閉じて顎をあげて待っている。
ただそれだけなのに、クリトリスがジンジンと脈打つように反応してしまう。そして触れた瞬間、嬉しくて鼻から甘い声が出てしまうのだ。
完全にパブロフの犬だ。

柔らかい舌が唇をなぞるだけで、足がじっとしてはいられなくなり、みっともなく舌を出しては、私を味わってる舌を邪魔してしまう。

冴島さんの髪に触れる。

(いつもより少し若く見えるのは、髪をセットしてないせいかな?)
遠慮なく何度も髪の間に指を通す。


全てが愛おしい。
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