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blossom
第13章 Love12:愛する男
次はいつ会える?
もう二人とも次のことを考えてる。
「このままどこかに連れて行きたいよ」
「私も…
全部捨てて一緒にいたい…………………嘘」
「え、嘘なの?」
「捨てられないものも……ある」
「…そうだね」
「またあのお店で会える?」
「あそこはもう嫌」
「どうして?」
「それはまた今度。別のところがいいな…」
「昼なら連絡しても平気?」
「うん、パートがない日なら」
週に三日Honeysで働いていることを伝えると、行ってもいいかと聞かれた。会える日は、私の仕事が終わる時間に駐車場に迎えに来ると言う。
うちの近くまで送ってくれている間中、ずっと話していた。
敬語じゃなくなって、自分のことを俺と言い始めてくれたことで、冴島さんがすごく近い存在になった。
ショウタが本気で私のお尻を狙っていたという話で爆笑していたら、あっという間に着いてしまった。
「また近いうちに」
そう言って軽く唇を重ねてから車を降りる。
一回だけ振り返って見ると、ハンドルにもたれかかってじっと私の方を見ていた。
思わず戻りそうになるのを堪えて、家へと向かう。
「ただいまー!」
とびきりの笑顔で帰ると、愛花と陸人が玄関で出迎えてくれた。夫もリビングから顔を出す。
「これ、お土産」
紙袋を渡して、リビングへ入る。夕食の支度をしてくれているようだった。
「すごーい!ありがとう」
夫に向かってこんな笑顔を見せたのは久しぶりな気がする。
ただいま。
私の日常。
もう二人とも次のことを考えてる。
「このままどこかに連れて行きたいよ」
「私も…
全部捨てて一緒にいたい…………………嘘」
「え、嘘なの?」
「捨てられないものも……ある」
「…そうだね」
「またあのお店で会える?」
「あそこはもう嫌」
「どうして?」
「それはまた今度。別のところがいいな…」
「昼なら連絡しても平気?」
「うん、パートがない日なら」
週に三日Honeysで働いていることを伝えると、行ってもいいかと聞かれた。会える日は、私の仕事が終わる時間に駐車場に迎えに来ると言う。
うちの近くまで送ってくれている間中、ずっと話していた。
敬語じゃなくなって、自分のことを俺と言い始めてくれたことで、冴島さんがすごく近い存在になった。
ショウタが本気で私のお尻を狙っていたという話で爆笑していたら、あっという間に着いてしまった。
「また近いうちに」
そう言って軽く唇を重ねてから車を降りる。
一回だけ振り返って見ると、ハンドルにもたれかかってじっと私の方を見ていた。
思わず戻りそうになるのを堪えて、家へと向かう。
「ただいまー!」
とびきりの笑顔で帰ると、愛花と陸人が玄関で出迎えてくれた。夫もリビングから顔を出す。
「これ、お土産」
紙袋を渡して、リビングへ入る。夕食の支度をしてくれているようだった。
「すごーい!ありがとう」
夫に向かってこんな笑顔を見せたのは久しぶりな気がする。
ただいま。
私の日常。