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第16章 Love１５：焦らす男

男たちに舐められて過ごした一夜のこと
冴島さんとセックスしてしまったこと
佐野くんに襲われたこと
そして、大人のおもちゃを体験したこと

私はその全てをカウンセラーに報告していた。

奥さんとのレス解消への進展が一切ないというカウンセラーは、少し落ち込んでいるようだった。もしかしたら、以前より拗れてしまったのかもしれない。


私は彼の力になりたかった。
カウンセラーの言葉に何度も救われ慰められてきたから。


これまでどちらからも出たことのなかった提案をしてみた。
［１回、会って話してみない？］

［本気？］

［無理にとは言わないけどさ。私にできること何かないかなって。］


半日たってやっと返事が来た。

［チェリーはさ、ここまでさらけ出してる相手に会うの怖くない？］

［どうかな？最近色々ありすぎてふっきれちゃったのかもしれない］

［確かに。もう怖いものなさそう。］

［カウンセラーに話してるおかげで、自分が分かってきた部分もある］

［どんな自分？］

［すぐ快楽に負けちゃうダメな女］

［ダメな女ではないんじゃない？］

［ダメダメだよ。それなのにずっといい子のフリしてた。］

［理性の皮を被った欲望のトリコ］

［いいね、アイドルのキャッチフレーズみたい］

［見た目はいい子、身体は淫ら、パート主婦チェリー］

［うける！！カウンセラーのも考えよう。見た目は優しげ、身体は寂しげ、みんなのカウンセラー］

［全然違うよ］