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blossom
第20章 Love19:狂わせる男
「あ、そうだ。これ自分で当ててみる?」

寝転がったままの涼くんが電マを指さした。

「自分…で…?」

手に持ちスイッチを入れると、ブーンという音を立てながら震え始めた。持っている手にも振動が伝わってくる。

下唇を噛みながら、クリトリスに当ててみる。
「ああぁ…」

急な刺激にすぐ手を離してしまった。

「気持ちいいでしょ?」

「でも…強すぎてダメだよ…」

「いいって言うまで我慢ね」

「すぐイッちゃうよ、こんなの…」

「だめ」

「そんな…」

「ほら、早く」

ブーンと震えている電マが、私に触れて少し音を変えた。

「ぁあ……だめ…もぅイッちゃう……」

「違うでしょ?なんだった?」

「イッてもっ……いいですか?」

「まだだよ」

「でもっ……あっ…」

イキそうになって、すっと当たる場所をずらしてしまったことに、涼くんはすぐ気づいた。

「誰が離していいって言った?」

「ちがっ…」

「違わないだろ?」

「ごめんなさ」
言い終わらないうちにお尻を叩かれた。
「あぁあんっ」

込み上げてくるものからは逃げられない。
「イッてもいいですか!」

まくし立てるように叫ぶ。もう我慢できない。

「あと10秒。10…9…8」

「………っっ!」
堪えきれずに腰が痙攣してしまった。
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