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blossom
第21章 Love20:執着する男
そして繰り返されるいつもの風景。
ジンジンと痺れているクリトリス、近いうちに冴島さんに愛してもらおう。そう思うだけで、夫にも優しい気持ちになれる。
朝食を済ませ、スーツに着替えた夫が私の傍に来て言った。
「冴島に…いや、誰かに会う時は、これ使って」
渡されたのは、黒く細長いUSBメモリのようなものたった。
「なに?これ」
「このボタンを押すと、12時間以上録音できるから。」
「録音…?」
「絶対に…ちゃんと録音するんだよ」
「録音したの、どうするの?」
「何回も聞くよ。死ぬほど。」
「そうするとどうなるの?」
「愛してるって心の底から感じられる」
「……わかった」
「なーにやってんの?!」
陸人が、カウンターの向こうからぴょこんと顔を出した。
「びっ…くりした!なに?聞いてたの?」
「最近仲良しだね!ママとパパ」
陸人が私の顔を見ながらニコニコと笑っていた。
「うちは、特別なんだよ」
愛花が半分呆れたように言った。
「パパの一目惚れだったからね」
陸人が訳知り顔でそんなことを口にして、家族みんなで笑ってしまった。
「そうだよ。本当に本当に可愛くてさ、絶対お嫁さんにしようってパパ頑張ったんだからな」
夫がそんなことを言うのを初めて聞いて、思わず顔が赤くなってしまう。
ジンジンと痺れているクリトリス、近いうちに冴島さんに愛してもらおう。そう思うだけで、夫にも優しい気持ちになれる。
朝食を済ませ、スーツに着替えた夫が私の傍に来て言った。
「冴島に…いや、誰かに会う時は、これ使って」
渡されたのは、黒く細長いUSBメモリのようなものたった。
「なに?これ」
「このボタンを押すと、12時間以上録音できるから。」
「録音…?」
「絶対に…ちゃんと録音するんだよ」
「録音したの、どうするの?」
「何回も聞くよ。死ぬほど。」
「そうするとどうなるの?」
「愛してるって心の底から感じられる」
「……わかった」
「なーにやってんの?!」
陸人が、カウンターの向こうからぴょこんと顔を出した。
「びっ…くりした!なに?聞いてたの?」
「最近仲良しだね!ママとパパ」
陸人が私の顔を見ながらニコニコと笑っていた。
「うちは、特別なんだよ」
愛花が半分呆れたように言った。
「パパの一目惚れだったからね」
陸人が訳知り顔でそんなことを口にして、家族みんなで笑ってしまった。
「そうだよ。本当に本当に可愛くてさ、絶対お嫁さんにしようってパパ頑張ったんだからな」
夫がそんなことを言うのを初めて聞いて、思わず顔が赤くなってしまう。