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blossom
第22章 Love21:私だけの男
思考の巡りが途端に速度を落としてしまう。
夫の手によって操られている性器は、なおも私をなぞり続ける。

「さくらがお盆に載せきれなかったグラスとか、片付けにくるのは必ず毎回笠原。さくらにありがとう、ごめんねって言わせるためだよ。でもそんなこと知らないから、さくらは可愛い笑顔をいつもアイツに向けちゃうんだ。」


プチュッ…
擦り合わされる音が少し水っぽくなる。
ピチュッ…

その音を聞いた夫が、ひだの内側にほんの僅かだけ割り入った。

「んっ…」

あてがわれているのと大差ないのに、その先にいつも訪れる快感を想像してしまう。一番初めにヌププと入ってくるあの感覚が堪らなく好きなのだ。


意図せず手が触れた夫の肩が余りにも冷たくて、思わず顔を見上げた。
「パパっ、すごく冷えてる、温まって」

「大丈夫」
冷静な言い方とは裏腹に、完全な硬さを取り戻していた。

「俺はいつも遠くから見てるのが精一杯でさ。まともにさくらの目を見る勇気さえ無かったのに。アイツはいとも簡単にさくらの笑顔を自分に向けさせて、肩まで抱いて…」

夫は私の目を見つめながら、先の膨らみを私の中に収めた。

「さくらだけは…諦めたくなかったんだ。諦めるなんでできなかった。毎日毎日さくらのことしか考えられなくて…」

プチュッ
せっかく繋がったのに、夫の先が抜けてしまった。

確かに、笠原くんは頭が良くて自分に自信があって、みんなから頼りにされるタイプの人だった。とは言え、私は彼に惹かれたことなどなかったのに。

ピチュッ…
あてがわれた先がさっきより簡単に中に収まった。


「さくらが奇跡的に俺のところに来てくれて、でもずっと自信がなかった…さくらが幸せなのか、俺を選んで後悔してないか。」
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