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blossom
第22章 Love21:私だけの男
先にお風呂を上がった夫は、初めに夫が勧めた桜の浴衣を借りてきてくれていた。脱衣かごの上に置きに来た夫は、ちょうど湯船から出た私の身体を優しくタオルで包むように抱きしめながら拭いてくれた。

濡れた床に膝をついて私の足についた水滴まで拭ってくれる。

「このまま…下着つけないで浴衣着て」

もう十分愛し合ったのに、まだそんなことを言っている。

「部屋の中…だけだよ?」

薄桃色の浴衣を羽織り、帯を巻く。

「ほらやっぱり、よく似合う」

夫はせっかく着付けた浴衣の裾を割って、私の膝にキスをした。


その夜はずっと語り合っていた。
こんなに長い時間夫と話したのは初めてだった。

話しながらも、夫は時折私のあちこちに唇を寄せてきた。話している内容が内容なだけに、夫も興奮してしまうところがあるのだろうと、私はすべてを受け入れていた。



そして、この話し合いの中でいくつかの答えも見つかった。

私たちが一緒にいるための答え。


私が笑顔でいられるように。
夫と私の心がちゃんと繋がっていられるように。
もちろん、子供たちを幸せにできるように。


これからは包み隠さず、ちゃんと向き合うことをお互いに誓い合った。
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