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blossom
第3章 Love2:知らない男
服を整えている間、冴島さんは車の外に出てくれた。
中からドアを開けると、スッと手を出してくれる。
(こんな紳士、いるんだ…)
ポッとなって見上げると、見透かされたのかそのままキスされる。熱く蕩けるようなキス。
少しずつ口の中に滲んでくる冴島さんの唾液を飲み込むと、落ち着いていたはずの部分がまたジュクンと疼き始める。
「毎週だいたいあそこでランチしてるので、
また会ってくれる気になったら来てください」
「冴島さん…」
「待ってますよ、さくらさん」
「あの…でも…私…」
グイッと抱きしめられて、耳元で囁かれた。
[さくらさんのハジメテをたくさんありがとう]
唇に触れるだけのキス。
「かわいくて、どこかに連れ去りたくなるよ」
髪を撫でられて、また抱きしめられた。
胸がキュウッと苦しくなって、私も冴島さんにしがみついてしまった。
髪にキスされても嬉しい。
「また来週…」
次の言葉を探すけれど、なんて言ったらいいかわからなくて、別れの合図のようになってしまった。
「また来週。」
冴島さんはにっこり笑って体を離した。
初めての快感をくれたこの人とまた会える。
名前しか知らないのに、こんな気持ちになるなんて。
私の頭の中から、山根くんとのことはすっかり消え去っていた。
中からドアを開けると、スッと手を出してくれる。
(こんな紳士、いるんだ…)
ポッとなって見上げると、見透かされたのかそのままキスされる。熱く蕩けるようなキス。
少しずつ口の中に滲んでくる冴島さんの唾液を飲み込むと、落ち着いていたはずの部分がまたジュクンと疼き始める。
「毎週だいたいあそこでランチしてるので、
また会ってくれる気になったら来てください」
「冴島さん…」
「待ってますよ、さくらさん」
「あの…でも…私…」
グイッと抱きしめられて、耳元で囁かれた。
[さくらさんのハジメテをたくさんありがとう]
唇に触れるだけのキス。
「かわいくて、どこかに連れ去りたくなるよ」
髪を撫でられて、また抱きしめられた。
胸がキュウッと苦しくなって、私も冴島さんにしがみついてしまった。
髪にキスされても嬉しい。
「また来週…」
次の言葉を探すけれど、なんて言ったらいいかわからなくて、別れの合図のようになってしまった。
「また来週。」
冴島さんはにっこり笑って体を離した。
初めての快感をくれたこの人とまた会える。
名前しか知らないのに、こんな気持ちになるなんて。
私の頭の中から、山根くんとのことはすっかり消え去っていた。