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第4章 Love３：若い男

私には時間があり余り過ぎだった。
暇を持て余しているから、たった一日しか経っていないのにいろんなことを思い出して悶々としてしまうんだ。

母の経過も良さそうだし、いい機会かもしれない。パート探しを始めようと思った。


学生時代に２年間だけバイトしていたファミレスで夫と知り合い、就活が始まってバイトは辞めてしまった。就職して一年目で妊娠発覚、そして退職、結婚…社会人経験はゼロに等しい。

経験のあるファミレスなら少しはまともに働けるかもしれない。ウェブで面接を申し込んだら、心の準備ができないほどすぐに電話が来た。

経験があると判断されたせいかすぐに採用が決まり、朝子供たちを送り出してから帰るまでの午前中４時間、まずはそこから始めることになった。

同じ主婦パートの上村さんが教育係として、いろんなことを教えてくれる。少し年上だろうか…でも、なんとも言えない色っぽさがある。人妻の色気とはこういうことを言うんだろう。
私に足りないのはそこだ。それもこっそり学ばせてもらうことにしよう。


ランチからの担当が１０時から１２時の間に段階的に入ってきて、私は１２時にあがる。

一番最初に来るランチメンバーは、高野くんという若い男の人。学生かフリーターか…二十歳そこそこに見えるこの人と上村さんが、ただならぬ関係であることは初めて見た時から何となく分かった。

私が離れるとイチャイチャして、戻るとバッと離れるような嫌な感じがした。