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blossom
第4章 Love3:若い男
(男の人にとってもハジメテの人は特別なんだ…)
山根くんに特別と言ってもらえて、やっぱり嬉しくなるのは、冴島さんに約束をやぶられる程度の女だって自信をなくしてたせいかな…
子供たちにとっては特別なんだろうけど、夫にとってはどうだろう。もしかしたら他に特別な人がもういるのかもしれないな…
もしそうだとしたら、私は悲しいのかな…
佐野くんのハジメテが私だったら、私のことを特別だと思い続けてくれるのかな…
一人ぼっちの長いドライブは、ついいろんなことを考えてしまう。
やっぱり誰かに求められるのは、嬉しい。
女として求められることに飢えている。
少しずつ若さを失ってきている実感があるからだ。
このまま枯れたように老いていくのは嫌だ。
女として生まれたことをもっと謳歌したい。
そのための方法はまだ模索中だけれど。
本能の食指が動いたら、チャレンジしてみよう。
次の日のパートに行くと、キッチンには佐野くんの姿があった。上村さんと仲良さげに話している。
もしかして上村さんが高野くんだけでなく…一瞬過ぎったが、そういう訳でもなさそうだった。
私よりも30分早くあがった佐野くんは、駐輪場で私を待っていたようだった。
「あ…あの…」
顔を赤くして声をかけてきた。
山根くんに特別と言ってもらえて、やっぱり嬉しくなるのは、冴島さんに約束をやぶられる程度の女だって自信をなくしてたせいかな…
子供たちにとっては特別なんだろうけど、夫にとってはどうだろう。もしかしたら他に特別な人がもういるのかもしれないな…
もしそうだとしたら、私は悲しいのかな…
佐野くんのハジメテが私だったら、私のことを特別だと思い続けてくれるのかな…
一人ぼっちの長いドライブは、ついいろんなことを考えてしまう。
やっぱり誰かに求められるのは、嬉しい。
女として求められることに飢えている。
少しずつ若さを失ってきている実感があるからだ。
このまま枯れたように老いていくのは嫌だ。
女として生まれたことをもっと謳歌したい。
そのための方法はまだ模索中だけれど。
本能の食指が動いたら、チャレンジしてみよう。
次の日のパートに行くと、キッチンには佐野くんの姿があった。上村さんと仲良さげに話している。
もしかして上村さんが高野くんだけでなく…一瞬過ぎったが、そういう訳でもなさそうだった。
私よりも30分早くあがった佐野くんは、駐輪場で私を待っていたようだった。
「あ…あの…」
顔を赤くして声をかけてきた。