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blossom
第2章 Love1:ハジメテの男
「普段飲んでる薬は、これだけで良かった?」
「うん…大丈夫よ」
持ってきた着替えを棚にしまっていると個室のドアが開いて声をかけられた。
「宮野さんのご家族の方ですね?」
「はい、お世話になります」
立ち上がって顔を向けると、そこには紛れもない山根くんがいた。
「宮野…さん、やっぱりそうだったか」
「お久しぶり…です」
「卒業以来だね。今後の治療の流れについて
担当医師として説明をしたいんですが…
今日はもう遅いし、明日にしますか?」
「私はどちらでも大丈夫です。
しばらく実家で過ごすから…時間はいつでも」
「では、今からでいいですか?」
「院長、カンファ室開けてきますか?」
「いや、応接室に行くので大丈夫。」
気を利かせた看護師さんに優しく微笑みながら、手のひらを向けた。
「じゃ、宮野さん、こちらへ」
山根くんの背中に着いて静かな廊下を進んでいくと、院長室とプレートの貼られたドアへと案内された。
「院長…になったんだね、山根くん」
「あぁ、まあ、期待の跡取り息子だったからね
コーヒーでいいかな?紅茶の方がいい?」
「お構いなく…」
「じゃあコーヒー、入れるね」
ミネラルウォーターをサイフォンにセットする山根くんの横顔を観察する。あの時の印象はそのままに大人になった感じだ。
「宮野…すごく…きれいになってて、驚いた」
「やだ、何?突然」
「笑った顔は昔のままだけど」
静かな部屋の中、少しだけ胸がドキドキしていた。
「うん…大丈夫よ」
持ってきた着替えを棚にしまっていると個室のドアが開いて声をかけられた。
「宮野さんのご家族の方ですね?」
「はい、お世話になります」
立ち上がって顔を向けると、そこには紛れもない山根くんがいた。
「宮野…さん、やっぱりそうだったか」
「お久しぶり…です」
「卒業以来だね。今後の治療の流れについて
担当医師として説明をしたいんですが…
今日はもう遅いし、明日にしますか?」
「私はどちらでも大丈夫です。
しばらく実家で過ごすから…時間はいつでも」
「では、今からでいいですか?」
「院長、カンファ室開けてきますか?」
「いや、応接室に行くので大丈夫。」
気を利かせた看護師さんに優しく微笑みながら、手のひらを向けた。
「じゃ、宮野さん、こちらへ」
山根くんの背中に着いて静かな廊下を進んでいくと、院長室とプレートの貼られたドアへと案内された。
「院長…になったんだね、山根くん」
「あぁ、まあ、期待の跡取り息子だったからね
コーヒーでいいかな?紅茶の方がいい?」
「お構いなく…」
「じゃあコーヒー、入れるね」
ミネラルウォーターをサイフォンにセットする山根くんの横顔を観察する。あの時の印象はそのままに大人になった感じだ。
「宮野…すごく…きれいになってて、驚いた」
「やだ、何?突然」
「笑った顔は昔のままだけど」
静かな部屋の中、少しだけ胸がドキドキしていた。