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blossom
第5章 Love4:見ていた男
(し…ごけ?)

何も知らない自分が嫌になる。経験が豊富ならば、こんな拷問のような時間もすぐに終わらせられたのだろう。

「握るんだよ、チンポを」

店主の唾液にまみれた手でそれを握ると、上から被せた店主の手が前後に動かすように促した。

「舌で味わいながら、手、動かすんだよ」

性器で口を塞がれた私は口を開けたまま頷いた。


プチュッ…プチュッ…プチュッ…

手を前後に動かし卑猥な音を立てながら、舌で男の先を刺激する。自分の手の動きによって、男の唾液が私の口の中に滲み込んでくるのが分かる。

(気持ち悪い…早く…早く終わって…)

懸命に舌を動かしていると、グンと男の先が張ったように感じた。

(もう少しかもしれない…早く…)

手の動きも少し早める。

人差し指、中指と親指で作った輪で男の性器を擦る。テラテラと光って指にまとわりついている液体は、もはや店主の唾液か私の唾液か区別はつかない。

「おぉっ…いいぞ……ぉぉ…っふ…」
見上げると、店主は目を閉じて眉間にシワを寄せていた。半開きになった男の口からはヨダレが垂れそうになっている。

(汚いっ…嫌っ……早く終わってっ!)

私は微かに見えた光を信じ、顔を下ろして手と口に神経を戻した。
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