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第6章 Love５：入れない男

バッグの中を整理して、冴島さんから貰った紙袋のことをすっかり忘れていたことに気づいた。

紙袋の中には薄い紙の箱が入っていた。
（ハンカチにしては大きいような…？）

リビングで箱を開けてみると、綺麗な模様のレースが見えた。首を傾げながら箱から出してみる。

黒い細いリボンとレース。
ひとつは小さく、もうひとつはレース部分が大きい。

小さい方は恐らく…ショーツ。
腰を細いリボンで結ぶようになっている。普段身につけているものの三分の一？いや、四分の一くらいしか布がない。そもそもレースだから、隠すことなどできないようなデザインだ。

大きい方は？何本もリボンが垂れていて、どこがどうなっているのか分からなかった。
テーブルの上に広げてみて、やっと何となく全容が分かる。

キャミワンピースのような形をしているけれど、胸元、みぞおち、おへそのあたりの三ヶ所でリボンを結ぶようだ。肩紐とリボン以外は全てレース出できている。

（ブラの上に着るの？まさかブラ無し？？）
このままでは、胸の形や乳首が浮いてしまうはず。

（何より、本当にこれを身につけていくの？）




試着してみることにした。
誰もいない真昼間のリビングで。