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満たされないシェアハウス
第10章 引き裂かれる?

それからしばらくすると
辰巳が帰宅し
部屋の外が賑やかになった
あ…声
聞こえる
お布団に包まったまま耳を澄ますと
二人の会話が聞こえてきた
「なぁ冬馬」
「ん?」
「部屋、見つかりそうか?」
「あー…
これ!いうのはまだや。
ごめんなぁ
やっぱ狭いよな、俺がおると」
冬馬
引越し先、探してるんだ…
「いや、それは別に。
けど
琴姉最近疲れてんじゃん?
まぁ俺が来たのもダメなんたけどさ
ゆっくりできねぇから
疲れてんのかなーとか思うわけよ」
ち、違うって
それは
ほとんど仮病ってゆーか…
「あー…せやな」
「それにさ
女ができても連れ込めねーし
琴姉だって
男ができても
ここには連れて来れねーしさ」
「え、女、できたんか?」
「違うって。
できてねーけど
もしもの話だよ。
あ、そうだ
今度の金曜空いてるか?」
「あぁ、空いてるけど」
「合コンセッティングしてやったから
今度の金曜空けとけよな」
合コン?!
「え?」
「前に言ってただろ?
しばらくヤってねーし
女いねーって」
「あー…」
「とにかく来いよ?」
「…わかった」
行くんだ…合コン
当たり前だよね
彼女いないんだし
彼女がいないから
あたしと
あんなことしてるんだし
「なんだよ
ノリ悪いじゃん。
もしかして
狙ってる女とかいんのかよ」
………
「おらん」
「だよなー。
いたらすぐ
告るもんな、お前」
…いないんだ
なんだろ…複雑だな
ホッとしたけど
胸が痛い
ことごとく
脈なしで
誰がどう見ても
身体だけの関係で
……最悪じゃん
でも
そんな関係でも
それ以下にはなりたくなくて
セフレなのに
気持ちはブレブレ
これから
どうなっちゃうんだろ…あたし達
辰巳が帰宅し
部屋の外が賑やかになった
あ…声
聞こえる
お布団に包まったまま耳を澄ますと
二人の会話が聞こえてきた
「なぁ冬馬」
「ん?」
「部屋、見つかりそうか?」
「あー…
これ!いうのはまだや。
ごめんなぁ
やっぱ狭いよな、俺がおると」
冬馬
引越し先、探してるんだ…
「いや、それは別に。
けど
琴姉最近疲れてんじゃん?
まぁ俺が来たのもダメなんたけどさ
ゆっくりできねぇから
疲れてんのかなーとか思うわけよ」
ち、違うって
それは
ほとんど仮病ってゆーか…
「あー…せやな」
「それにさ
女ができても連れ込めねーし
琴姉だって
男ができても
ここには連れて来れねーしさ」
「え、女、できたんか?」
「違うって。
できてねーけど
もしもの話だよ。
あ、そうだ
今度の金曜空いてるか?」
「あぁ、空いてるけど」
「合コンセッティングしてやったから
今度の金曜空けとけよな」
合コン?!
「え?」
「前に言ってただろ?
しばらくヤってねーし
女いねーって」
「あー…」
「とにかく来いよ?」
「…わかった」
行くんだ…合コン
当たり前だよね
彼女いないんだし
彼女がいないから
あたしと
あんなことしてるんだし
「なんだよ
ノリ悪いじゃん。
もしかして
狙ってる女とかいんのかよ」
………
「おらん」
「だよなー。
いたらすぐ
告るもんな、お前」
…いないんだ
なんだろ…複雑だな
ホッとしたけど
胸が痛い
ことごとく
脈なしで
誰がどう見ても
身体だけの関係で
……最悪じゃん
でも
そんな関係でも
それ以下にはなりたくなくて
セフレなのに
気持ちはブレブレ
これから
どうなっちゃうんだろ…あたし達

