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満たされないシェアハウス
第10章 引き裂かれる?
「あ、いや
辰巳が急に帰ってきて
なんか…あれや
琴姉のことほったらかしたままで
気になってて」

「…あ、うん
びっくりしたね。
でも、うん、大丈夫。
あ、拭くのも、もう」

「あ、うん。
なんや懐かしいなぁ
子供ん時
辰巳と風呂入って
二人がびしょびしょのまま
走り回ってたら
琴姉に捕まえられて
よう身体拭かれたよな」

「そんなこともあったね…
冬馬、服…着るから
あっち向いてて」

え、今さら?
さっきもう全部見たけど
と、突っ込みたかったけど
それを言うたら
機嫌悪なりそうで
俺は口をつぐんだまま
琴姉に背中を向けた

「あ、ねぇ
それで眠れなかったの?
辰巳が…帰ってきたから」

「あー…それもあんねんけど」

「うん」

「俺、引越し
せなあかんなぁ…とか」

「……うん」

「服、もうええ?」

「あ、うん」

「チャージしたい」

「あ…うん」

俺は
狭い脱衣所で
また琴姉を抱きしめていた

『引越し』
という言葉を口にしただけで
地獄に堕ちるような
気持ちになったからや

すると琴姉は
俺に抱きしめられたまま
呟いた

「ねぇ、冬馬
…遠慮しないでね」

「え?」

「したいこと
ちゃんと教えて欲しいの」

「どないした、急に」


「あたし
辞めないから。

冬馬が引越しても
辞めないから」


「何を?」



「セフレ」

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