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満たされないシェアハウス
第13章 満たされた寂しさ

side 辰巳
はぁ…
なんでこんなことに
なったんだよ
冬馬が出て行ってから
三時間
琴姉は
部屋に入ったきりで
声をかけても
電話を鳴らしても
無視
そりゃ
言葉が過ぎたとは思ってるし
反省もしてるけどさ
返事くらい
してもいいんじゃね?
返事くらいさ…
えっ…
ちょっと待てよ
琴姉
生きてるよな?!
まさか
変なこと考えたり
してねーよな?!!
俺は急に心配になって
もう一度
琴姉の部屋のドアを叩いた
「コンコン…
琴姉…琴姉…コンコン…」
「………」
くそ…
どうすりゃいいんだよ
もし万が一のことがあったら…
仕方ない
ここはもう強引に
「開けるからな?
開けるぞ?
開けるからな?
……カチャ…」
恐る恐るドアを開けると
琴姉の部屋の電気はついてなくて
真っ暗な中
琴姉が
ベットに座ってるのが見えた
「…大丈夫か?」
「……」
「琴姉、返事しろよ」
「……」
「大丈夫だよな?
返事しろって
死んでんじゃねーかって
心配してんだから」
すると
暗闇から
琴姉の不機嫌そうな声が聞こえてきた
「生きてはいるけど
最悪な気分」
「…生きてるならいいよ」
「良くないわよ」
なんだよ
心配してやってんのに
そう思うと
つい
口が悪くなる
「自業自得だろ」
本当に心配してて
怒るつもりなんか
全然ないのに…
「ねぇ辰巳」
「なんだよ」
「あんた
勘違いしてるから」
「は?」
「好きでもないのに
変なことするわけないじゃん」
「え?」
「なんとも思ってない人と
するわけないじゃんって言ってんの!
だからそもそも
変なことなんかじゃないの!!」
「うわっ!」
琴姉は
俺に思い切り
枕を投げつけてきた
いや、いい
それは別にいいけど
え?
どういうこと?
え、何て言った?
「え?は?
どーゆーことだよ」
「だから」
「だから?」
「さっきは
冬馬が居たから言えなかったけど」
「うん」
「冬馬のこと」
「え、嘘だろ?
まさか」
「……」
「好きとか?」
「…うん」
「おいおいマジかよぉー」
はぁ…
なんでこんなことに
なったんだよ
冬馬が出て行ってから
三時間
琴姉は
部屋に入ったきりで
声をかけても
電話を鳴らしても
無視
そりゃ
言葉が過ぎたとは思ってるし
反省もしてるけどさ
返事くらい
してもいいんじゃね?
返事くらいさ…
えっ…
ちょっと待てよ
琴姉
生きてるよな?!
まさか
変なこと考えたり
してねーよな?!!
俺は急に心配になって
もう一度
琴姉の部屋のドアを叩いた
「コンコン…
琴姉…琴姉…コンコン…」
「………」
くそ…
どうすりゃいいんだよ
もし万が一のことがあったら…
仕方ない
ここはもう強引に
「開けるからな?
開けるぞ?
開けるからな?
……カチャ…」
恐る恐るドアを開けると
琴姉の部屋の電気はついてなくて
真っ暗な中
琴姉が
ベットに座ってるのが見えた
「…大丈夫か?」
「……」
「琴姉、返事しろよ」
「……」
「大丈夫だよな?
返事しろって
死んでんじゃねーかって
心配してんだから」
すると
暗闇から
琴姉の不機嫌そうな声が聞こえてきた
「生きてはいるけど
最悪な気分」
「…生きてるならいいよ」
「良くないわよ」
なんだよ
心配してやってんのに
そう思うと
つい
口が悪くなる
「自業自得だろ」
本当に心配してて
怒るつもりなんか
全然ないのに…
「ねぇ辰巳」
「なんだよ」
「あんた
勘違いしてるから」
「は?」
「好きでもないのに
変なことするわけないじゃん」
「え?」
「なんとも思ってない人と
するわけないじゃんって言ってんの!
だからそもそも
変なことなんかじゃないの!!」
「うわっ!」
琴姉は
俺に思い切り
枕を投げつけてきた
いや、いい
それは別にいいけど
え?
どういうこと?
え、何て言った?
「え?は?
どーゆーことだよ」
「だから」
「だから?」
「さっきは
冬馬が居たから言えなかったけど」
「うん」
「冬馬のこと」
「え、嘘だろ?
まさか」
「……」
「好きとか?」
「…うん」
「おいおいマジかよぉー」

