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満たされないシェアハウス
第1章 パンドラ
権利って何?
そもそも辰己は権利持ってんのかって話なんだけど

「まーまーえーから
ちょっと座ってゆっくり話そうや。
なんか喉渇いたし」

「す、座るわよ。
てか話聞くわよ。
聞かないでいられるわけないでしょ!」

と、私は冷蔵庫から
辰巳のために用意していた
リンゴジュースを取り出し
コップに注いで冬馬の前に置いた

あれ…なんで私
冬馬にジュース出してんのよ

相変わらず
自分のペースに巻き込むのが上手な
冬馬のリズムに飲み込まれてるのは
否めない

けど腹が立つわけでもない

ほんとに
昔っから
甘え上手ってゆーか
俺様ってゆーか
憎めないってゆーか…

「で?どういことなの?
ちゃんと説明して」

私は目の前で
ジュースを美味しそうに飲んでる
わりと爽やかイケメンに成長した
冬馬を睨みつけると

「あんな
まぁこれは
優しい優しい辰己の提案やねん」

そう言って
ニコッと笑った冬馬の口角が
きゅっと上がった

昔からそうだ

冬馬の口角は
笑うときゅっと上にあがり
その脇に小さなエクボができる

目は大きすぎず
でもクリっとしていて
笑うと目尻に少しシワがよる
とにかく愛されてキャラ的ビジュアルだ

「ど、どういうことよ」

ちょっと
男に飢えている私は
そんな冬馬に危うく
見惚れてしまいそうになりながら
また睨みを効かせた

「俺な
シェアハウスしてた奴に
追い出されてしもてん。
そいつに
女、できてしもうて」

「で?」

「で、まぁ
辰己が自分の代わりに
どーぞって言うてくれてな。
あ、聞いたで?
琴姉も
シェアしてた友達が
結婚するんでおらんなったんやって?」

「はいはい
そうですよ。
何が悪いのよ。
急に家賃の負担がキツくなったから
辰己を誘ったわけですけど何か?
てか、なのになんで冬馬なのよ。
私、一応
嫁入り前の女なんだけど」

そう
彼氏はいない
しかも28歳
ちょっとヤバいと感じてる
だからこそ
冬馬とはいえ
男と暮らすと
もっと婚期遅れるじゃん!
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