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満たされないシェアハウス
第7章 別れ
『俺がおるやんけ』

そう言えたら
どんなにええやろ
けど
言えるわけがない

俺は目の前におって
一緒に住んでんのに
寂しい言われてるんやもんな

悲しいけど
俺は眼中に無い
…ちゅうことや

「や、やだごめんね?
こんな話」

「ええよ。
聞くことしかでけへんけど」

「寂しいとか言われても
困っちゃうよね」

「いや」

「え?」

「寂しいなら
寂しないようにしたる」

琴姉のためなら
なんでもしてやりたいんや

「…冬馬」

「どないしたらええ?
どないしたら寂しない?
もうちょっとしたら
早う帰って来られるようになるし
飯も一緒に食える。
休みの日は
どこにも行かんと一緒におったる。
他は?
どないして欲しい?」

「い、いいってそんな」

「あかん!
そうしたいねん」

「冬馬…」

まずい
ちょっと強引すぎたか?

「あー、あれや
琴姉が元気無いと調子狂うんや。
せやから
俺にできることやったらなんでも
あ、せや!」

「え?」

「したる、添い寝。
ハグもしたる。
恋人おらんで寂しいなら
そんなん毎日でもしたる!」

ほんまは
キスでもセックスでも
と、言いたかったけど
俺はそのセリフを堪えて立ち上がり
身体を小さくして
座ったままの琴姉の後ろに
腰を下ろした

そして
「寂しい時はハグが一番や」
とかなんとか言いながら
勢いにまかせて
琴姉を
背中から優しく抱きしめた

「…冬馬…」

すると琴姉は
俺からのハグを受け入れたまま
また少し泣いてるみたいやった

そしてしばらくすると
ハグしてる俺の腕を握りしめながら
呟いたんや

「いいの?」

「もちろん。
俺がそうしたいんや」

「…うん、ありがと…」
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