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スカーレットオーク3
第8章 9 嫉妬
 そう言いながら直樹は緋紗に口づけしパジャマのボタンを外した。

全て脱がしてしまい全裸にする。

直樹は胡坐をかいてその上に緋紗を座らせた。

向かい合って見つめると緋紗は恥ずかしそうに目を伏せた。



「もう入れる?」

「うん」

 緋紗の敏感な部分はもう十分に潤っている。

今日のセックスのスパイスは『嫉妬』だった。

色々な感情が、負の感情でさえもセックスを彩り、深い味わいに変えていた。

少し腰を浮かせさせ対面で座ったまま挿入する。

緋紗はゆっくりと身体を沈めながらとぎれとぎれの息を吐き出した。



「全部入ったよ」

 お互いの尾てい骨からゆっくりマッサージしながら背筋を撫で上げていくと、身体の内側から熱い快感が高まるのを感じる。

「直樹さん、気持ちいい」

「こんな気持ちのいいセックス。緋紗とじゃなきゃできないよ」

「いっぱいキスして」

 何度も口づけをしてから腰を持って動かしてやると、喘ぎながら緋紗自らも動き快感が深まるところを探し始めた。



「ああっ」

 感じるところがあるらしい。

直樹は位置をずらさず動いた。そして目の前で揺れる緋紗の乳房に顔をうずめる。

「もう……だめ」

「もっと抱かせて」

 動き続けると緋紗は直樹の首に回した手に力を込め、短い声を発してしがみ付く。

二つの身体が螺旋状に絡み合って、一つになるような快感を得て直樹は放出した。
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