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スカーレットオーク3
第9章 10 相談
新人に今日の仕事の説明をしていると、直樹は柚香の視線が熱く注がれているのを感じた。
先日、自宅へ招待した帰りの車の中での会話を思い出す。
『大友さんの奥さんって地元の人じゃないんですよね。どこで知り合ったんですか?』
『岡山のバーでね。ナンパされたんだ』
『えー。奥さんからですかあ。大胆なんだー』
『まあね』
『いいですねえ。私も大友さんみたいな人ナンパしたーい』
『今年の新人たちなかなか良さそうじゃない?歳も近いし』
『えー。もうちょっと大人っぽい人がいいなあ』
あまり親切にすると女性に勘違いを促してしまった若い頃とは違うだろうと思い、何の警戒もしていなかったが、緋紗の心配と柚香の熱い視線で直樹は少し自重しなければと思った。
たいていの女は付き合えば女性としての関心の薄さを理解し、ただの親切だったと分かって去っていくのだが、そういう訳にもいかなかった。(うーん。しばらく放置でいいか)
出来るだけ他の組合員と差なく接し、個人的な会話をほどほどに避けるようにした。
そうやって一ヶ月が過ぎたが、相変わらず柚香は直樹を熱っぽく見つめている。
先日、自宅へ招待した帰りの車の中での会話を思い出す。
『大友さんの奥さんって地元の人じゃないんですよね。どこで知り合ったんですか?』
『岡山のバーでね。ナンパされたんだ』
『えー。奥さんからですかあ。大胆なんだー』
『まあね』
『いいですねえ。私も大友さんみたいな人ナンパしたーい』
『今年の新人たちなかなか良さそうじゃない?歳も近いし』
『えー。もうちょっと大人っぽい人がいいなあ』
あまり親切にすると女性に勘違いを促してしまった若い頃とは違うだろうと思い、何の警戒もしていなかったが、緋紗の心配と柚香の熱い視線で直樹は少し自重しなければと思った。
たいていの女は付き合えば女性としての関心の薄さを理解し、ただの親切だったと分かって去っていくのだが、そういう訳にもいかなかった。(うーん。しばらく放置でいいか)
出来るだけ他の組合員と差なく接し、個人的な会話をほどほどに避けるようにした。
そうやって一ヶ月が過ぎたが、相変わらず柚香は直樹を熱っぽく見つめている。