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スカーレットオーク3
第9章 10 相談
「あー。そりゃ心配だな。お前が動かないのはわかってるけど。相手の出方がなあ。今時分、既婚なんて障害じゃないからな」
直樹はため息をついた。
「この仕事って結構きついから遊ぶ余裕ってないんだよな。合コンとか行きそうにないし。職場の男もイマイチだってさ」
「うーん……」
颯介は少し首をかしげてうなった後、「あ!閃いた!」と目を輝かせる。
「なに?」
「これはいいぞ」
颯介は勿体つけた。
「早く教えろよ」
「よく聞けよー」
「うん」
「ピアニストと林業女子をくっつける!」
「え。沢田君と浅井さんをか」
直樹には今一つピンと来なかった。
「今度ペンションに誘って会わせてみろよ。お前と緋紗ちゃん両方の心配がなくなるだろ。俺も見てやるから」
颯介は半分野次馬だが直樹もなんだかいい考えに思えてきた。(確かに沢田君なら落ち着いてるし、歳もそんなに離れてないな)
「ちょっと考えてみるよ」
「おう。ディナーならいつでもいいぞ」
「じゃ、ちょっと帰ってくる」
「またな」
直樹はもう一度、孝太と優樹の様子を眺めてから帰宅した。
直樹はため息をついた。
「この仕事って結構きついから遊ぶ余裕ってないんだよな。合コンとか行きそうにないし。職場の男もイマイチだってさ」
「うーん……」
颯介は少し首をかしげてうなった後、「あ!閃いた!」と目を輝かせる。
「なに?」
「これはいいぞ」
颯介は勿体つけた。
「早く教えろよ」
「よく聞けよー」
「うん」
「ピアニストと林業女子をくっつける!」
「え。沢田君と浅井さんをか」
直樹には今一つピンと来なかった。
「今度ペンションに誘って会わせてみろよ。お前と緋紗ちゃん両方の心配がなくなるだろ。俺も見てやるから」
颯介は半分野次馬だが直樹もなんだかいい考えに思えてきた。(確かに沢田君なら落ち着いてるし、歳もそんなに離れてないな)
「ちょっと考えてみるよ」
「おう。ディナーならいつでもいいぞ」
「じゃ、ちょっと帰ってくる」
「またな」
直樹はもう一度、孝太と優樹の様子を眺めてから帰宅した。