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スカーレットオーク3
第13章 14 恋人たちの予感
直樹のトランシーバーが鳴った。

『はい。大友です』

『石崎だけどそっちどう?こっち熱中症一人出ちゃってさ』

『こっちはなんとか大丈夫そうです』

『そうか。じゃ適当に頼むよ』

『了解』



 直樹はふうっと大きな息を吐いた。(年々暑くなるからなあ)

「あの。大友さん」

 浅井柚香が声を掛けてきた。

「ん?どうした?調子悪い?」

「あ、いえ。すみません。ちょっと聞きたいことがあって……」

「そう。今、別班で熱中症が出たから気をつけてね。仕事のこと?」

 (じゃ、ないよな……)

「いえ。違うんですが……。ダメですか?」

(まあいいか。休憩時間長くしてるし、終業後ってのもあれだしな)

「いいよ。どうぞ」

「この前はありがとうございました。それで、あのペンションの沢田さんのことなんですが……」

 柚香が言いにくそうにしているが直樹は察しがついていたので代わりに話した。



「いい奴だよ。浮いた話一つなくて。週明け以外はだいたいあのペンションで演奏してるから良かったら行ってやって」

「そうなんですね。フリーそうでよかった」

 柚香がホッとした表情で言う。

「まあ草食っぽいから女の子から押したほうがいいね」

 柚香は照れ臭そうにしているがまんざらでもないのだろう。

小さな声で「ありがとうございました」と再度言った。
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