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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第2章  アクシデント
 ...
 彼氏である、笹倉樹生の出世が閉ざされてしまうかもしれないと知り、優夏の表情が曇る。
 その優夏の様子を見て小林が立ち上がり、優夏の右隣に移動し、腰を下ろした。
「えっ!?」
 驚く優夏。
 その優夏の肩に左手を回して、小林が耳元で囁く。
「まあ、俺が黙っていれば、いいことなのかもしれないが…」
 言うや否や、小林の右手はタイトスカートから伸びる、優夏の膝上に置かれた。
「いやっ!」
 優夏は咄嗟に、膝上に置かれた小林の右手を払い除けた。
「ああ、そういう態度なんだ…」
 鋭い眼光を放つ小林。
「あの…すいません…」
 その目に、たじろぐ優夏。
「小栗君!君は頭がいいから分かるよね?」
 再び優夏の膝に、小林の右手が伸びる。
「あっ!」
 しかし今度は、その手が払われることはなかった。
 優夏は、小林によるセクハラを拒めなかった。

 その小林の右手が、内腿に伸びてさすり始める。
「あぁぁ…」
 身を捩らせる優夏。
 小林はニヤつきながら、更に奥へと手を進めていく。
「あぁぁ…やめてください」
 言葉では必死に抵抗するものの、耐えざるしかない優夏。
 小林の右手は、スカートの裾を押しながら、股間へと向かっていく。
 とっ、その時だった。
♪コンッコンッ
 ドアを叩く音が聞こえた。
 慌てて体を離す二人。
「失礼します」
 ドアが開き、入ってきたのは、柱谷由紀だった。
 “たっ、助かった”
 危機一髪の場面を逃れ、安堵する優夏。
「なんだね、柱谷さん」
 これからというところで邪魔され、不機嫌な表情を浮かべる小林。
「お話し中のところすみません。実は部長、大変なんです」
「んっ、どうした?」
「とにかく、すぐに来てください」
 なにやら問題が発生したらしく、由紀に急かされた二人は、現場へと向かうのだった。
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