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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第11章  優夏・ザ・ムービ-
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 18:38
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~イベント会社の応接室~

 テーブルを挟み、対面で座る二人。
 神妙な面持ちの小林。
 そして、小林の言動に身構える優夏。
 室内は、緊張感に包まれていた。
 
 先に口を開いたのは、小林だった。
「いやー、小栗くんには悪いことをしたと思ってね」
「えっ!」
 予期せぬ小林の言葉に、優夏は驚いた。
 “もしかして部長、罪の意識を感じてるとか?”
 “いやいや、謝ったって許す訳ないじゃない”
「今更、なんですか?」
 下手に出てきた小林に対し、優夏は強気な態度で答えた。
「本当にすまなかった。今日の件...」
「えっ!…今日の件?」
「いやー、親会社には逆らえないだろ」
 小林の謝罪が、今日の親会社出向騒動と知り、拍子抜けの優夏。
 “いやっ!そんな事より、他にあるでしょ…”
 なかなか本題に進まない事に、優夏は苛ついていた。
 そして自ら、あの事件のことについて切出す。
「部長まさか、この間のこと…なかった事にする気ですか?」
「この間のこと?...一体なんのことだね」
「はあっ?」
 とぼける小林に対し、怒りを覚える優夏。
「もしかして、私達が初めて結ばれた夜のことか?」
「なっ!」
「勿論あの夜の事は、一生忘れないよっ」
「ふざけないでっ!」
 優夏は顔を紅潮させて、声を荒らげた。
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