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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第11章  優夏・ザ・ムービ-
 …
 小林のふざけた言動に、優夏は怒っていた。
 “こいつが、罪の意識を感じる訳ないわよね”
「部長がしたことは、立派な犯罪ですよっ」
 優夏は溜まっていた怒りを、小林にぶつけた。
「何がっ ❝二人が結ばれた夜❞ よっ!」
「なに、きれいな言い方してんのっ」
「部長は、わたしを無理やり犯したんですっ」
 まくし立てる優夏。
 その勢いに押されたのか、小林は黙りこくっていた。
「この件は、会社に報告しますからっ」
「いやっ、警察にも言いますからっ」
 優夏は、興奮していた。

 室内に静けさが戻る。
 うつむいたままの小林。
 その小林が、口を開く。
「小栗くん、随分な言い草じゃないか」
 そう言うと小林は、顔を上げた。
 そして、優夏を睨みつけてきた。
「なっ、なによっ」
 小林の鋭い眼光に、一瞬たじろぐ優夏。
 それでも優夏は、言い返していく。
「事実は、事実でしょっ!あなたは…」
「まあ、落ち着けよっ」
 優夏の言葉を遮る小林。
 小林の顔は、怒りに満ちていた。
「黙って聞いてりゃ、いい気になりやがってっ」
 小林のその一言で、優夏は怯んだ。
「ふぅぅ...ああ失礼...言葉が過ぎたな...」
 小林は怒りを押さえるように、深呼吸をした。
 そしてカバンから、パソコンを取り出す。
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